『ジュニア空想科学読本3』は子供向け?大人こそ読むべき理由
子供の頃に夢見たヒーローやアニメの世界。それを科学の目で徹底的に分析する『ジュニア空想科学読本』シリーズ。今回は、その3巻を実際に読んでみた感想をレビューします。
概要
誰もが知っているアニメや特撮のシーンを題材に、「それって科学的にありえないんじゃない?」という疑問を、わかりやすく、そして面白く解説してくれる本です。子供はもちろん、大人も楽しめる内容になっています。
ストーリー
今回のテーマは、ウルトラマンや仮面ライダーといった、誰もが知るヒーローたちの必殺技や設定に隠された「科学的な矛盾」。例えば、ウルトラマンのスペシウム光線は本当に実現可能なのか?仮面ライダーの変身ベルトは、一体どんなエネルギーで動いているのか?
そんな疑問を、著者の柳田理科雄先生が、科学的な知識を駆使して徹底的に検証していきます。その過程で、子供たちは科学の面白さに触れ、大人は子供の頃の夢をもう一度見つめ直すことができるでしょう。
類似商品との比較
似たような科学解説本は数多くありますが、『ジュニア空想科学読本』の最大の特徴は、そのエンターテイメント性です。難しい数式や専門用語は一切使わず、あくまでもライトな読み物として、科学の面白さを伝えてくれます。
例えば、同じKADOKAWAから出版されている『Newton』のような科学雑誌は、より専門的な知識を扱っていますが、対象読者はどうしても大人になってしまいます。一方、『ジュニア空想科学読本』は、子供から大人まで、幅広い層が楽しめるように工夫されています。
メリット・デメリット
メリット
- 科学に興味を持つきっかけになる
- 子供と一緒に楽しめる
- 大人も童心に帰れる
- 読みやすい文章で、難しい知識もスッと頭に入る
デメリット
- 科学的な正確性を重視する人には、やや物足りないかもしれない
- あくまでエンターテイメントなので、学術的な知識は得られない
どんな人におすすめ?
- 子供に科学の面白さを伝えたい親御さん
- 子供の頃、特撮ヒーローに憧れていた大人
- 難しい科学書は苦手だけど、科学に興味がある人
- ちょっとした空き時間に、気軽に読める本を探している人
実際に読んでみて
子供の頃にアニメや特撮が好きだった私は、この本を読んで、子供の頃の夢が科学的に検証されるという、何とも言えない不思議な感覚を味わいました。
特に面白かったのは、ウルトラマンのスペシウム光線のエネルギー源に関する考察です。「そんな馬鹿な!」と思いつつも、柳田先生の解説を読んでいるうちに、なんだか本当にスペシウム光線が出せるような気がしてくるから不思議です。
また、子供と一緒に読んだところ、普段は勉強嫌いな息子も、この本には興味津々。一緒に「ありえないよねー」とツッコミを入れながら、楽しく科学について学ぶことができました。
まとめ
『ジュニア空想科学読本3』は、科学の面白さを、エンターテイメントを通して伝えてくれる、貴重な一冊です。子供はもちろん、大人も楽しめる内容なので、ぜひ一度手に取ってみてください。